10月31日はハロウィンです。街にはカボチャやおばけの飾りが並び、お菓子を楽しむ機会も増える季節になりました。
愛犬や愛猫と一緒にハロウィンを楽しもうと考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、人間にとってはおいしいお菓子でも、犬や猫にとっては健康を脅かす危険な食べ物があります。ハロウィンの時期は、テーブルの上のお菓子や床に落ちたキャンディーなどを、ペットがうっかり食べてしまう事故にも注意が必要です。
今回は、犬や猫が食べると危険なお菓子と、誤って食べてしまったときの対処法についてご紹介します。
1.チョコレート・ココアは要注意!
犬や猫にとって、チョコレートは特に注意が必要な食品です。
チョコレートやココアには「テオブロミン」や「カフェイン」という成分が含まれています。これらは犬や猫の体内では分解・排泄されにくく、摂取量によっては中毒を引き起こします。
主な症状には、嘔吐、下痢、落ち着きのなさ、心拍数の増加、震えなどがあり、重症になるとけいれんを起こすこともあります。
特に、カカオ含有量の高いビターチョコレートや製菓用チョコレート、ココアパウダーは危険性が高くなります。小さなチョコレートだからといって、安心はできません。
2.キシリトール入りのお菓子
キシリトールは、ガムやタブレット、糖質を控えたお菓子などに使われる甘味料です。
犬がキシリトールを摂取すると、急激な血糖値の低下を引き起こし、元気がなくなる、ふらつく、震える、けいれんするといった症状が現れることがあります。また、重い場合には肝臓に障害を起こす危険性もあります。
犬では少量でも重篤な中毒につながる可能性があるため、キシリトール入りの製品は絶対に与えないでください。
なお、猫については犬ほど中毒の報告は多くありませんが、安全性が十分に確立されているわけではありません。犬猫ともに、誤食を避けることが大切です。
3.ぶどう・レーズン入りのお菓子
レーズンパンやクッキー、ケーキなど、ぶどうやレーズンを使ったお菓子にも注意が必要です。
犬では、ぶどうやレーズンの摂取によって急性腎障害を起こすことがあります。危険となる量には個体差があり、どの程度なら安全なのかを一律に判断することはできません。
猫についても、安全といえる根拠は十分ではありません。レーズン入りのお菓子を食べてしまった場合は、少量であっても自己判断せず、動物病院に相談しましょう。
4.キャンディー・グミ・マシュマロなどの甘いお菓子
キャンディーやグミ、マシュマロなどは、チョコレートのような中毒成分が含まれていなくても、犬や猫に積極的に与えるべきではありません。
糖分や脂肪分の多いお菓子は、胃腸の不調や肥満につながることがあります。また、キャンディーの包み紙や個包装のフィルム、グミの袋などを一緒に飲み込むと、消化管に詰まる危険性もあります。
特に小型犬や猫では、包装材や乾燥剤の誤食によるトラブルにも注意が必要です。お菓子を食べ終わったあとのゴミも、ペットの届かない場所に捨てましょう。
5.ナッツや脂肪分の多いお菓子にも注意
クッキーやケーキ、チョコレート菓子などには、ナッツやバター、クリームが使われていることがあります。
マカダミアナッツは犬に中毒症状を起こすことが知られており、脱力やふらつき、震えなどが見られる場合があります。また、脂肪分の多いお菓子を大量に食べると、嘔吐や下痢を起こしたり、膵炎の発症につながったりする可能性があります。
お菓子の種類によっては複数の危険な成分が含まれていることもあるため、原材料の確認も重要です。
6.もし犬や猫がお菓子を食べてしまったら?
万が一、愛犬や愛猫が危険なお菓子を食べてしまった場合は、次の点を確認してください。
何を食べたか: 商品名、原材料、チョコレートの種類など
どのくらい食べたか: 個数や量、包装材を飲み込んだ可能性
いつ食べたか: 誤食したと思われる時間
現在の様子: 嘔吐、ふらつき、震え、元気や食欲の変化など
これらの情報を整理して、できるだけ早く動物病院に連絡しましょう。症状が出ていなくても、危険な食品を食べた場合は早めの相談が大切です。
また、自己判断で無理に吐かせることは危険です。塩や家庭にある薬品などを使って吐かせようとせず、獣医師の指示に従ってください。お菓子の包装や成分表示が残っていれば、受診時に持参すると診断の助けになります。
7.安全にハロウィンを楽しむために
ハロウィン当日は、お菓子を食卓の上に出しっぱなしにせず、密閉容器や戸棚など、犬や猫が開けられない場所に保管しましょう。来客や子どもたちがお菓子を食べるときにも、ペットに与えないよう家族全員で確認しておくと安心です。
愛犬や愛猫にもハロウィン気分を味わってもらいたい場合は、犬猫用として販売されているおやつを選び、年齢や体格、健康状態に応じた適量を与えましょう。初めてのおやつは少量から試し、体調の変化にも気を配ってください。
まとめ
ハロウィンのお菓子には、チョコレート、キシリトール入り製品、ぶどう・レーズン入りのお菓子など、犬や猫にとって危険なものがあります。また、お菓子そのものだけでなく、包装材等の誤食にも注意が必要です。
楽しいイベントを悲しい事故につなげないために、飼い主さんが危険な食品を知り、誤食を防ぐ環境を整えることが大切です。
本牧通り動物病院(公式サイト→https://honmokudori.com)では、愛犬・愛猫の健康に関するご相談を承っております。誤食が疑われる場合は、症状が出るのを待たず、早めに動物病院へご相談ください。
今年のハロウィンも、愛犬・愛猫と一緒に安全で楽しい時間を過ごしましょう!