こんにちは。本牧通り動物病院です。(横浜市中区)
雨の日が続く梅雨の季節。私たち人間にとっても過ごしにくい時期ですが、犬や猫にとっても注意が必要な季節です。高温多湿の環境は、皮膚トラブルや外耳炎、食欲低下など、さまざまな体調不良を引き起こしやすくなります。
今回は、愛犬・愛猫が梅雨を健康に快適に過ごすためのポイントをご紹介します。
1.湿度管理が健康のカギ
梅雨時は湿度が高くなり、細菌や真菌(カビ)、ノミ・ダニなどが繁殖しやすい環境になります。犬や猫の被毛の下は蒸れやすく、皮膚炎や外耳炎の原因になることがあります。
室内の湿度は50~60%程度を目安に保つことがおすすめです。除湿機やエアコンの除湿機能、サーキュレーターを活用し、空気を循環させましょう。湿度管理によってペットが体温調節をしやすくなるだけでなく、細菌やカビが増えるのを抑えることもできます。
また、ペットベッドや毛布は湿気を含みやすいため、こまめに洗濯し、天気の良い日はしっかり乾燥させることも大切です。
2.皮膚トラブルに注意しましょう
梅雨は一年の中でも皮膚病が増える時期です。
特に注意したい症状は以下のようなものです。
体を頻繁にかく
足先をなめる
赤みや湿疹がある
フケが増える
脱毛している
独特の臭いがする
犬では、膿皮症やマラセチア性皮膚炎などが増加します。高湿度によって細菌や酵母菌が増殖しやすくなるためです。
猫でも、グルーミングの増加による皮膚炎や、長毛種では毛玉による蒸れが起こることがあります。
散歩やシャンプー後は、被毛をしっかり乾かしましょう。
特に耳の後ろ、脇の下、指の間、お腹周りは湿気が残りやすい部分です。生乾きは皮膚トラブルの原因になります。
3.外耳炎にも気をつけて
湿気が多い時期は耳の中も蒸れやすく、外耳炎が増える傾向があります。
特に垂れ耳の犬種(トイ・プードル、コッカー・スパニエル、ダックスフンドなど)は注意が必要です。
次のような症状が見られたら早めに受診しましょう。
耳を頻繁にかく
頭を振る
耳が赤い
耳から嫌な臭いがする
黒っぽい耳垢が増えた
綿棒での耳掃除は耳の奥を傷つけることもあるため、自己流のお手入れは避け、気になる場合は動物病院にご相談ください。
4.犬のお散歩は「帰宅後のケア」が大切
雨の日のお散歩は、無理をする必要はありません。しかし、運動不足やストレスを防ぐため、雨の合間を見て短時間でも外に出られると良いでしょう。
散歩後は、
足裏をきれいに拭く
指の間までしっかり乾かす
被毛をタオルドライする
ノミ・ダニが付いていないか確認する
といったケアを行いましょう。特に足先は趾間炎(しかんえん)を起こしやすい場所です。頻繁になめたり赤くなったりしている場合はご相談ください。
雨で散歩時間が短くなる日は、知育玩具や室内遊びを取り入れ、ストレス発散をしてあげることも大切です。
5.猫は運動不足と水分不足に注意
猫はもともと雨の日に活動量が減る傾向があります。梅雨の時期はさらに寝て過ごす時間が増え、運動不足になりやすくなります。
活動量の低下と水分摂取不足が重なると、尿が濃くなり、尿石症などの泌尿器トラブルのリスクが高まります。
以下のような工夫をしてみましょう。
猫じゃらしなどで1日数回遊ぶ
キャットタワーを活用する
複数箇所に新鮮な水を置く
ウェットフードを取り入れる
「トイレの回数が少ない」「何度もトイレに行くのに尿が出ない」などの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
6.ノミ・ダニ予防は忘れずに
ノミやダニは、高温多湿の梅雨時に活発になります。お散歩に行く犬はもちろん、完全室内飼育の猫でも、人の衣類などを介して室内に持ち込まれる可能性があります。
予防薬は「見つけてから」ではなく、「予防する」ことが重要です。定期的な予防を継続し、愛犬・愛猫を寄生虫から守りましょう。
まとめ
梅雨は皮膚病や外耳炎、運動不足など、犬や猫の健康に影響を与えやすい季節です。しかし、
湿度管理を行う
被毛や耳を清潔に保つ
散歩後のケアを徹底する
室内遊びを充実させる
ノミ・ダニ予防を継続する
といった日常のちょっとした工夫で、多くのトラブルは予防できます。
「最近よくかくようになった」「耳を気にしている」「食欲が落ちている」など、いつもと違う様子が見られたら、お気軽にご相談ください。
本牧通り動物病院では、飼い主さまと大切なご家族である犬・猫たちが、梅雨の時期も安心して過ごせるようサポートしております。じめじめした季節を元気に乗り切り、楽しい毎日を過ごしましょう。