5月下旬になると、気温も安定し、愛犬とのお出かけが楽しい季節になります。
ゴールデンウィーク後の落ち着いた時期は、混雑を避けながらお散歩やドライブ、アウトドアを楽しめる絶好のタイミングです。
しかし、初夏は犬にとって「快適そうに見えて、実は注意点が増える季節」でもあります。
今回は、愛犬とのお出かけを安全に楽しむために、5月下旬だからこそ気をつけたいポイントを解説します。
5月下旬は熱中症が増え始める時期
「真夏ではないから大丈夫」と思われがちですが、実は5月頃から犬の熱中症は増え始めます。
特に注意したいのは、
日差しの強い昼間
アスファルトの照り返し
車内温度の上昇
湿度の高い日
です。
犬は人より地面に近い位置を歩いています。
人が「少し暑いかな」と感じる程度でも、犬はかなり暑さを感じています。
特に短頭種(フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなど)、シニア犬、子犬、心臓病や呼吸器疾患のある子は注意が必要です。
熱中症予防のポイント
お出かけは朝・夕の涼しい時間帯に
こまめな水分補給
日陰で休憩をとる
車内に絶対に置き去りにしない
冷感マットやクールベストを活用
車内は短時間でも急激に温度が上昇します。
「少しだけだから」はとても危険です。
ノミ・ダニ予防は万全ですか?
5月はノミ・ダニの活動が非常に活発になる季節です。
草むら、公園、キャンプ場、河川敷などには多くのマダニが潜んでいます。
マダニは単なる皮膚トラブルだけではなく、重い感染症を媒介することがあります。
最近では、都市部でもマダニの報告が増えており、「山へ行かないから安心」とは言えません。
お出かけ前には、
ノミ・ダニ予防薬を継続しているか
投薬日が切れていないか
散歩後に体をチェックしているか
を確認しましょう。
特に耳の後ろ、脇、足先、首周りなどはマダニが付きやすい場所です。
フィラリア予防も忘れずに
暖かくなると蚊の活動も始まります。
フィラリア症は蚊を介して感染する病気で、重症化すると命に関わります。
「まだ蚊を見ていないから大丈夫」と思っていても、すでに活動が始まっていることがあります。
当院(本牧通り動物病院 横浜市中区)は昨年まで5月~11月下旬までを「予防薬」の投与期間としてお伝えしていましたが、近年の温暖化により、今年から4月下旬~12月下旬までの予防を推奨することになりました。
自然の多い場所は、「蚊」に刺される機会も増えますので、もし、まだ「予防薬」を始めていない場合は、
血液検査でフィラリアに感染していないことを確認の上、「予防薬」を始められることをお勧めします。
動物病院には「フィラリア」と「ノミ・ダニ」を同時に駆除できる「予防薬」もあります。
形状もチュアブルタイプや錠剤タイプがあります。お家の子の好みや生活環境に合わせて選んであげましょう。
お出かけの機会が増える時期だからこそ、しっかり予防をすることが大切です!
ドライブ時の安全対策も大切です
愛犬とのドライブは楽しい時間ですが、安全対策も重要です。
犬を車内で自由にさせると、
急ブレーキ時のケガ
運転の妨げ
車酔い
事故時の危険
につながります。
おすすめは、
クレート
ドライブボックス
シートベルト固定ハーネス
などを使用することです。
普段からクレートに慣れている子は、旅行先でも安心して過ごしやすくなります。
また、長距離移動では2〜3時間ごとに休憩を取り、水分補給や軽い散歩を行いましょう。
お出かけ先でのマナーも忘れずに
最近は犬と一緒に行ける施設が増えています。
その一方で、マナーの問題から「犬連れ禁止」になってしまう場所もあります。
愛犬との楽しい時間を続けるためにも、
リードを必ず着用
排泄物は持ち帰る
無駄吠えへの配慮
他の犬との距離感に注意
人が多い場所では短めリードに
など、周囲への配慮を大切にしましょう。
特に小さなお子さんや犬が苦手な方もいるため、「うちの子は大丈夫」ではなく、相手目線で考えることが大切です。
お出かけ前の健康チェックを
楽しいお出かけの前には、愛犬の体調確認も忘れずに行いましょう。
以下のような症状がある場合は、無理をしないことが大切です。
食欲がない
元気がない
下痢・嘔吐
咳が出る
歩き方がおかしい
また、シニア犬や持病のある子は、暑さや移動の負担を受けやすいため、事前にかかりつけ医へ相談すると安心です。
まとめ
5月下旬は、犬とのお出かけにぴったりの季節です。
自然の中を歩いたり、一緒にカフェへ行ったり、愛犬との思い出を作るには最高の時期ですね。
その一方で、
熱中症
ノミ・ダニ
フィラリア
車移動の安全
体調管理
など、気をつけたいポイントも増えてきます。
しっかり準備をして、安全に楽しく初夏のお出かけを楽しみましょう。
気になる症状や予防について不安がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。