フィラリア予防の季節です
4月も半ばを過ぎ、初夏のような気温になることも増えてきました。本牧通り動物病院のある、ここ横浜市中区でも「蚊」を見かけることが増えてきました。
「蚊」と聞いて、愛犬と暮らしているご家族が気になるのが「フィラリア感染症」かと思います。この病気は蚊が媒介する寄生虫感染症です。フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が別の犬の血を吸うとき、フィラリアの幼虫が犬の体内に入り、成長すると心臓や肺の血管に寄生します。ひと昔前は、フィラリア症を予防するという意識が今ほど広まっておらず、知らないうちにフィラリアに感染して愛犬を亡くしてしまう人が多くいました。
予防薬、始める前の検査
フィラリア予防が広く行われるようになった現在では、毎年この時期になると、犬と暮らしている人達は、血液検査で愛犬が「フィラリア」に感染していないことを確認してから予防薬を始めます。もし、感染していた場合、フィラリアの予防薬を飲むことで具合が悪くなることがあるからです。
子犬とフィラリア検査
では子犬はどうでしょうか?成犬と同じように「検査」が必要でしょうか?
答えは・・・「生まれた時期による」です。
フィラリアを媒介する「蚊」は気温が15度を超えると活動が活発になり、蚊の体内でフィラリアの幼虫が発育し始めます。すなわち、気温が15度に満たない時期に生まれた子犬は、蚊の活動時期と重なりにくく、感染している可能性が低いため、検査をしないで予防薬を始めても問題ないことが多いのです。
※ただし、地域の環境によっても変わってきますので、自己判断はせずにお近くの動物病院にご確認ください。
予防の時期の変化
先ほど「フィラリアに感染するかどうか」の目安として「気温15度」がカギになることをお伝えしました。
そこで気になるのが、最近の気温の上昇<温暖化>です。
2023年~2025年の調査(気象庁「過去の気象データ検索」)では、3月下旬にはすでに東京の最高気温が15度を超えていた、と記録されています。また、逆に秋は15度を下回る時期が遅くなり、12月に15度を超える日も出てくるようになりました。
そこで本牧通り動物病院(横浜市中区)では、2026年より予防時期を4月~12月に変更することになりました。
(昨年までは5月~11月下旬)
フィラリア以外の寄生虫予防
また、温暖化はフィラリアだけでなく、ノミやマダニなどの寄生虫の活動時期にも影響を及ぼしています。特に冬でも暖房の効いた室内では、ノミが発生するリスクがありますし、マダニについては冬でも戸外で活動する種類もいます。
そこで、ノミ・マダニなどの寄生虫については、1年を通しての予防をお勧めしたいと思います。
環境の変化に応じた適切な予防で、寄生虫から大切な家族を守りましょう!